常熱制作日誌

よろずやサークル・常熱大陸の制作日誌です。中の人は蒼屋真澄(Twitter:@masumiaoya)。

5年の重み

 皆さん、こんにちは蒼屋真澄です。

 あの大震災から今日で5年。重みがどんどん強くなっていく気がしてなりません。「善人ぶって」「偽善者」と言われそうですが、身内に被災者、犠牲者がいるだけに、そういうことを言われるのは非常に心外かなと思います。辛いですし、悲しいです。
 
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 写真:「仙台」の文字が再び見られるのはいつの日になるのでしょうか。
 
 それはさておき、上記の写真は以前、水戸市へ伺ったときに水戸駅で撮ったものです。ガムテープの下にはキャプションにもあるように、「仙台」という震災から5年経っても行けない場所の名前が書いております。しかし、今では行けません。運行上、分断するという震災前のJR東日本水戸支社の発表通りというよりも、震災復興が未だに原発事故のせいでできていなかった。さらに内陸移転等の考慮もあり、安倍晋三首相が先に2019年の茨城国体、翌年の東京五輪までに間に合わせたいという計画を発表しました。
 私として、そこまでに直せれば再び戻ってくる住民の利便性向上に対して、だいぶよくなるのかなとは思いますし、やってほしいとは思っております。常磐線東北本線のバイパス路線としての使命もあるので、国家の血管が断絶した状態なのは言うまでもないですからね。
 
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 写真:むすび丸
 
 さて、私は震災当初、「買って被災地への復興支援をしよう」と話しました。その支援もあり、一助になったかと思います。それでも、まだ被災地は苦戦しているのを目にすると、支援が行き届いていないと悔いてしまいます。政府や自治体もさることながら、民間ベースでの支援はまだまだ必要といえます。あとは観光なりボランティアなり。現地に出向く必要もあるでしょう。私は機会がなく、出向けなかったですが、それだからこそ、「買って復興支援」は活きてくる。そう感じるんですよね。それでも力不足なのは実感しております。悔しい想いをしているのは確かですね。
 

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写真:咲かない花はない

 

 5年の重み。帰宅困難者が帰宅できるラインとよく言われております。それでも。「がんばっぺ」という言葉をかけることだけでなく、被災地への訪問、これは被災3県だけではありません。茨城の沿岸部も同様です。大洗を筆頭にひたちなか、鹿嶋方面、そして、五浦がある北茨城など魅力的な場所も多いですし、そういった場所の努力を地元の人でなくても伝えていくことが必要だと私は考えます。

 つまりは伝えることの大切さ。これはこの震災に関しても同様です。亡くなった人への想い、被災地の努力・復興に向かってさらなる加速への方策、被災地の地場企業が作った商品のプロモーションや企業誘致、さらにはこれから先のビジョン。これらをどこまで伝えるか。そうしたことが必要になっていくのかな、と私は思うのでした。

 本文の最後になりましたが、東日本大震災で失われた多くの人々へ哀悼の意を表しつつ、本文の締めとさせて戴きます。

 

 追記。東京野球ブックフェアはいよいよ明後日(3月13日)開催です。お時間がある方はぜひ世田谷ものづくり学校へ足を運ばれると有難いです。