常熱大陸・夏のイベント頒布物に関して
皆さんこんにちは。蒼屋真澄です。
関東では高校野球の出場校も決まり、いよいよ夏も佳境になりつつある今日この頃如何お過ごしでしょうか。
さて、常熱大陸はC90(夏コミ)に参加いたします。今回で頒布会は4度目、3月の東京野球ブックフェア以来となる参加です。
気になる頒布物は次の通りです。
新刊 常熱大陸的2016大学野球観戦本『Zoshigaya Eggplant Juice』¥600 表紙紫単色(下地色は藤色) 本文黒単色 総合計60ページ オフセット本
写真:表紙のカラー版
此方は毎回恒例の大学野球観戦本です。内容も昨冬頒布したそれよりもグレードを上げた試合もあります。今回は東都や大学選手権も掲載。試合パートが多めで値段もオフセット本にしては高めですが、少部数で印刷費用が嵩みましたし、それ以上に充実した内容に仕上がりました。大きめのフォントで見やすさが向上したのも特徴です。
次に紹介するのは此方!
新刊 常熱大陸特別編・常熱大陸的蹴球観戦記『S-Style』 ¥600 表紙オレンジ単色(下地色は薄い青) 本文黒単色 総合計60ページオフセット本
写真:表紙のカラー版
此方は今期途中にはなりますが、蹴球観戦記になります。試合パートは少ないですが、清水や水戸「市内」の聖地巡礼が主です。写真が多めで、見やすく仕上がっております。
過去本も頒布します。写真は東京野球ブックフェアの時と同じになるので、割愛させていただきます。すみません。
既刊(コミケットでは初・東京野球ブックフェア新刊) 常熱大陸特別編・シックス解析本『魚棚通』¥200 ページ 表紙・本文ともにカラー コピー本
既刊 常熱大陸特別編・『ヒバリーヒルズとネギ味噌炒め』 ¥100 20ページ 表紙・本文ともにカラー コピー本
既刊 2015秋季大学野球観戦本『Myoga Juice』 ¥200 32ページ 表紙・本文ともにカラー コピー本
それと、今回頒布物を購入して戴いた方全員に初期作とお手製の名刺を差し上げる予定です。初期作に関しては理由はお察しください(泣)。
また、新刊の値段がかかってしまった要因が少部数でかつオフセット印刷であること、です。実際、今回の刊行でかかった費用がかなりの額なもので。次回以降の活動を考慮して、すみませんが、ご理解お願いいたします。
そんなこんなで、8月13日は東5ホール・ヒブロックの26a(少し奥の方)にある常熱大陸ブースへ遊びに来てね!
そんなこんなで今回はこれまで。当日はよろしくお願い申し上げます。
補足 8月12日 既刊の値段を修正しました。
夏のイベント告知
おばんです、蒼屋真澄です。
今回は夏季のイベント告知についてご連絡いたします。
当サークル「常熱大陸」はコミックマーケット90において、2日目の8月13日(土曜日)東5ホール「“ヒ”26a」で参加致します。
写真:前回のC89
写真:東京野球ブックフェアの模様
サークルカットはグリスタ@札幌戦となっておりますが、メインは大学野球です。お間違えないようにお願い致します。
刊行物に関してはア式フットボール観戦記『S-style』と大学野球観戦記『Zoshigaya Eggplant Juice』、それと春に開催した「東京野球ブックフェア」と「コミケット89」の在庫を頒布予定としております。
値段に関し、昨冬発行分の在庫は値下げ予定ではありますが、春刊行の作品は同額予定で行く予定でございます。
現時点でコミティア(8月開催分)の参加を検討しておりますが、其方に関しましては後日ご連絡をさせていただきます。
今回は告知関係でしたので、少々広告っぽくなりましたが、如何でしたか。
当サークルも活動が1年を過ぎまして、これからが山であると考えております。ということで、今回の更新はこれまで。次回は選手権の考察ができればと思います。その前に冊子の制作をしなくてはならないので、小ネタが先かな。それでは、また。
東京六大学野球・煽りポスターへの考察
皆さんこんにちは蒼屋真澄です。
東京五輪と神宮
こんにちは、蒼屋真澄です。
今回は大学野球に大きく関わるお話を致します。
というのも、今回のテーマは東京五輪時においての神宮球場使用の話なり代替考察なりでございます。
写真:神宮球場(ライトスタンドから)
私も今回の話において、神宮球場不使用(神宮球場における、ボランティア待機場ないし新国立競技場建設資材仮置き場への使用)に対し、明確に反対をしております。
神宮球場以外の代替用地に関し、明確な意見や案を東京五輪組織委員会が話していない、提案をしていないということです。
上記は4月26日付のデイリースポーツでですが、株式会社ヤクルト球団をはじめ、東京六大学野球連盟、東都大学野球連盟、東京都高等学校野球連盟(左記3連盟は一般財団法人)は五輪組織委員会へ使用中止に対し、明確に反対をしたというニュースです。
対案なき反対は本来であれば、問題視されます。特に政治の世界であれば、批判されることは間違いありませんよね。しかし、今回において、東京五輪組織委員会は五輪での代替地提案を明確に行っていたかが微妙で、そういった点においても問題視されているわけでございます。
さて、私は先も反対を言っておりましたが、理由はいままで述べたように対案を明確に示していない、という点につきます。
建設資材の仮置き場に関して、これは都のさじ加減次第ですが、都用地になりうる代々木公園周辺で置ければと思いますが、そうでなければ、港湾部に置き場を設けなければならないのは明白でしょう。それだからこそ、今回の問題となっているのですが、ほぼ禁じ手だと思われることとして、外苑軟式野球場を使用する。そういった意見くらいしか私も思い浮かばないことが現状です。
ボランティア待機場に関してですが、少し離れますが、明治公園がベストではと思われますが、これも都次第なのでなんともいえないんですよね。
私もただ単に反対を示すのでは問題点があるので、代替として想定される球場についても見ていきます。
まず、高校野球は駒澤・江戸川・大田・神宮第二(ここも使用する場合は日程を延ばすなど抜本的に調整をする必要が出てくる)など都内諸球場の使用頻度を増やす等で調整するかと思われます。駒澤は改修工事を進める計画もありますが、キャパシティがかなり少なく、大きな大会は開けません。江戸川も同様です。また、調布も都心部から離れるため、主要大会が開きにくい欠点がございます。その点においても、難しさは増しているのではないかと思われます。さらに、大田(大井ふ頭第2球技場の隣にあるスタジアム)は使用頻度も高く、高校野球はおろか、社会人野球、東京新大学リーグなど各カテゴリでの使用があり、高校野球を優先して使用できる可能性は限りなく低いです。
また、球場改修等の日程をずらす、都外に移す(隣接する市川国府台や川崎・等々力、西武プリンスドームや川口等)という代替案がありますが、都外へ移す案は各都道府県高野連の方針を考慮しても、非現実的な考えなのは明らかでしょう。
それを考えると、各球場の稼働率を上げる、かつ大学や社会人といった他カテゴリと競合しないように使用するのが現実的でしょうか。
次に大学野球(東都)ですが、該当するのは1部リーグのみ。現時点では移転しないで神宮で1部リーグを運営したいとのことですが、2部リーグでは西武プリンスドームを使用しているとのことで、仮に神宮が使用できない場合、西武プリンスドームで全ての試合が運営できる(試合時間を調整する)ことが条件で西武プリンスドームでの使用となる可能性があります。その他だと大宮や八王子などが挙げられますが、現状では西武プリンスドームに比べては可能性が低いと推察できます。
場所として、西武山口線と狭山線での移動となります。駅から遠くないという利点もあり、利便性は低くないですが、こちらは西武球団との折衝が必須です。日程調整ができれば、野球だけなら難しくないとは思われますが、それ以上に多種イベントとの兼ね合いもあるので、思ったよりも難航しそうな気がしてならないのが現状です。
次にヤクルトです。こちらは度々移転計画が噂されますが、こちらも代替用地が不明。ヤクルト球団としては神宮を使いたいようですが、神宮が使えない場合は松山市が候補として名乗りを上げている報道があります。
こうした事情も考えると、神宮が使えない場合は暫定的に松山市に本拠地を移すこともあり得るでしょう。ただ、あくまでも神宮が使えないことの非常事態でのこと。非常事態がなければ、神宮を使用するのが基本線であることは間違いありません。
次に大学野球選手権についてです。こちらは現時点でなんとも反応がありませんが、平常だと1週間程度である試合期間の延長は避けられず、これまでの倍である2週間程度になる可能性は否定できないでしょう。ですので、東京ドームをホームとしているジャイアンツはロードゲームや地方でのホームゲームが避けられません。というのも、大学野球選手権は讀賣新聞グループ主催であり、中核企業ではあるものの、大学野球選手権はグループにとって大事なイベントであることは間違いありません。つまり、神宮球場不使用といった場合、本来関係がないはずのジャイアンツまでも影響があるのです。
写真:東京ドーム(アメリカンフットボールでの利用)
なので、この問題は「東京ヤクルトスワローズや六大学野球の問題」だけでなく、「読売ジャイアンツも含んだ球界全体の問題」と考える必要もあります。そういったことも考慮すると、やはり厳しいのかなと思うのが適当でしょうか。
そして、明治神宮野球場を建設するときに出資し、使用権では一番最上位になる東京六大学野球です。こちらは現時点で明確に反対を表明しております。
特に早慶戦といったカードのように高集客ゲームも多く、優勝決定戦のような趣のカードでは応援席だけで両校合計が3000人を超えることもあり、下手なスタジアムではキャパシティオーバーしてしまいます。代替案が現状ではないですが、あるとしても横浜スタジアムやQVCマリンフィールド、大宮公園野球場といった高校野球の県大会決勝レベルのスタジアムで開催するのが現実的でしょう。
写真:横浜スタジアム(現在は座席塗装が変更されている)
ですが、横浜スタジアムは既に横浜DeNAベイスターズの主催ゲームに神奈川大学野球リーグ、社会人野球の試合があり、日程調整が非常に難しいのは想像するに難いでしょう。故に横浜スタジアムでの開催は非現実的です。
QVCマリンフィールドは誘致も予想されますが、こちらの場合、インフラの面でかなり難しいのが想定されます。というのも、京葉線・海浜幕張が最寄り駅ですが、その京葉線が気象条件によっては帰宅できない、来場できない危険があります。京葉線でなくとも、総武線も思ったよりも気象条件以外の要素で運転見合わせが多く、そういったことも考慮するとかなり厳しいことは言うまでもないでしょう。また、六大学各校の練習場とも遠く、了承しない可能性が高いのもあります。ただ、こちらは日程等を千葉ロッテとの折衝次第で可能ではないかと思われます。ですが、球場管理をマリーンズに指定管理している以上、千葉市だけでなく、ロッテ球団とも話し合って初めてできるといった形になります。日程調整が上手くいけば、暫定移転も不可能ではないハコを持っておりますし、千葉での開催もありえない話でしょう。
写真:千葉マリンスタジアム(文中ではQVCマリンフィールドと表記)
また、大宮公園野球場での可能性もあります。こちらは埼玉高野連や隣接する大宮公園サッカー場を本拠地としている大宮アルディージャとの折衝は不可避です。プロ野球ほど球が遠く飛ぶ可能性が高くないとはいえ、大学生でも東京六大学野球ではホームランが少なくないのが実情です。流石に場外ホームラン級の打球は殆ど見たことがないですが、金属バットに比べて、木製バットは真芯に当たると金属バット以上の飛距離があることもあります。ましてや、プロでも高評価になりやすい東京六大学野球。場外ホームランのリスクも考慮しなくてはなりません。
写真:大宮の町で盛り上がるアルディージャ
また、現状においてJリーグの試合は土日に行われることが多く、大宮アルディージャも例外ではありません。場外ホームランを考えて、時間をずらして試合を行うことも不可能ではありませんが、ウォームアップ等のことを考えると、時間をずらすのも難しいと言わざるを得ません。
これまで関東近県の高校野球県大会決勝戦のスタジアムの利点・欠点を見てきました。ひとつ新規に球場改修計画が進んでいるところがございます。それは東京都に隣接する川崎市です。
http://www.city.kawasaki.jp/530/cmsfiles/contents/0000046/46870/yakyuzyouseibikeikaku.pdf
計画として、陸上競技場とは向きが異なるので、まずサッカーの試合に影響がないこと、完成が2年後の2018年6月であること、フル規格のスタジアムの広さであること、それに観客席は固定席が6000席程度はあり、早慶戦でもない限り内野席を詰めれば収容不可能な数ではないでしょう。
しかし、致命的な問題点があります。それが法大練習場である武蔵小杉から徒歩でも1時間以内とかなり近いこと。あとは早慶戦での試合会場を別に確保する必要があること、そして、外野席をほぼ毎試合解放する必要がある(外野席は芝生席)などの問題点があるからです。最新鋭のスタジアムとはいえ、こうした問題点に多少なりとも目を瞑る必要は必要。なので、神宮球場の暫定的でも移転は難しいという意見に帰結するのです。
最後に。こういった対案と問題点を五輪組織委員会は本来なら各連盟やヤクルト球団に話し合い、提案すべきでした。六大学野球に関して、日程に応じて試合会場を変更するのもありかもしれませんが、それも難しいのは集客面も考えてのことでしょうか。そういった問題点をどう解決するか。どちらにしても対案はあるのか。新競技場の建設備品に関してもそうですし、球場に関してもそうです。どちらも対案を明確にかつ、話し合いをしっかりとしていればここまでの大事にはならなかったでしょう。
交渉をどこまで進められるか。しっかりとした意見を双方で交わせることができるか。それがこの問題の成功の鍵を握っていると私は考えます。
私は東京五輪に関して反対ではありません。ですが、無理に対案なき提案をしてはいけないです。東京五輪に関して円満に解決できる落としどころを各所がどう行えるか。これからも常熱大陸は注視して見ていきます。
Twitter用・100000ツイートの挨拶
ドライバー・歩行者としての備忘録
データと運要素のハナシ
こんにちは、蒼屋真澄です。
昨今は体調を崩してしまいまして。行く予定だった試合なり予定なりを止めてまで静養していますが、いかがお過ごしでしょうか。
写真:さくらさくら
さて、今回はデータ論のお話です。
確かにデータスカウティングは大事だが、春は直近が練習試合。偽のデータすらもありうる。それを考慮しても、データ依存は危険と筆者は言っているのかしら。 データに頼りすぎる野球に警鐘第88回センバツ高校野球総括 - スポーツナビ https://t.co/db1z3ztWoh
— あおやますみ (@masumiaoya) 2016年4月2日
今回はたまたまこの元ネタが流れてきまして。高校野球大会において、昨今の高校生は血眼になってデータスカウティングをし、その結果、致命的なミスになってしまった試合もある。だから、データに頼りすぎるのはどうか、ということについてのお話です。
ファンとしてデータが必要なのはわかる。選手としてなら尚更。だが、それに頼り切ったら。どの競技でもプレーに絶対はない。あくまでも過去の「事例」にすぎない。それを考えないと、致命的なミスをしてしまう。それがスポーツの奥深いところで、かつどんな弱者でも強者を負かす要素だと考えられる。
— あおやますみ (@masumiaoya) 2016年4月2日
私として先述のツイートが本音なのですが、勝ち負けってデータで片付けられるものかなって考えています。
私自身、試合に出る人間サイドの感性も持っていますし、思考もできます。試合前は「負けたらどうしよう」という不安感が強いのは事実です。勝ち残れば、有力大学の硬式野球部からのオファーがあるなんて話は実際に監督の頭の中にはあるかと思われますしね。
そんな皮算用と選手の不安感を解消するのは相手対策のデータ。一日に何戦もする卓球のような競技(この間の世界卓球ではダブルヘッダーもあった。全日本選手権でも基本的に複数試合)とは異なり、野球やサッカーではなかなかダブルヘッダーって行わないんですよね。それ故に調整の時間ができる。データ収集が部員・スタッフの多いチームだと想像以上に多くできてしまうのも事実なんですよね。
以前、高校野球の都大会へ観戦に行ったときの話ですが、こんな看板があったんです。「ビデオ撮影禁止 東京都高校野球連盟」って。それは何を意味するか。チアリーディングへの盗撮というかなり疾しい視点もありますが、本音は過度なデータ依存をやめてくださいということなのでしょうか。
全国大会レベルにもなってくると、現在のスマートフォン技術は発展してきているので、スマートフォンで録画した映像をテレビに映し出す。それが宿舎でもできてしまうんですよね。上の大会ならまだしも、先の話は都大会の主要球場・明治神宮野球場ではなく、その他のスタジアムだったもの。それを考慮しても、過度なデータスカウティングはよくないと私は思うんですよね。
大学野球でも、東大硬式野球部が昨年勝利しました。その時にデータスカウティングをして、髙山(当時明大・現阪神)は一塁到達タイムがどのくらいだから、それまでに一塁送球する。森川(法大)だと~といった具合に選手に合わせたケースを考えて勝利につなげたという話です。
しかし、先のツイートのリンクにある話によれば、「確実性のあるプレーができることが前提条件。高校生はそこまで安定したプレーができないのが現実ではないか。だから、データスカウティングに頼ったプレーではなく、プレーをしてほしい」ということです。
確かに高校生ではなかなか風や天候、心理状態を読むのは難しいですよね。データ活用も当然のことながら、確実性がないと使えないのは私も同意できることです。東大野球部は練習量の多さを考えても、相当のものと伺っておりますし、そういったデータスカウティングと基礎能力をしっかりと噛み合わせた上での挑戦は日本の最高学府たる東大生だからこそできることではないでしょうか。そこまでの地頭があればの話ですが、いくら野球脳が高くても、データ活用は得手不得手が出てしまいがちなのもまた事実なのではないかと私は考えるのです。
だからこそ、データに頼った、いや、頼りすぎて致命的なミスになってしまったプレーも多いのかなと思われます。今回の選抜、録画したものを見直して観てみましたが、決勝戦・高松商の得点シーンを例にとってみてみると、ヒット→バント→タイムリーまでが僅か3球なんですよね。昨今のデータ野球では相手の出方をうかがってと考えるかと思われます。しかし、こうも電撃戦よろしく仕掛けられたらどうでしょうか。相手に考えさせる間を潰す。データを使う時間をなくす。その時点でこっちのもんなんですよね。それが上手かったのが高松商にあったものかなと考えられます。
つまり、データスカウティングを必要以上に依存してしまうと、勢いも殺してしまう。東大生レベルの活用能力があるなどの上手さがあって初めてデータは活きてくる。基礎能力は大前提。だが、天候等の不規則性を考えられるとは思えない高校生にデータは難しい。むしろ、天候等の「運」とも呼べる要素を味方につけること。いわゆる「甲子園のマモノ」や「神宮球場のマモノ」を身に着ける必要があるのではないかと私は考えます。
そのマモノはちらっと話してしまったが、天候要素、グラウンド状態、相手の心理状態。その全てを読める人間にこそ「マモノ」は味方になってくれるのではないかと思われます。
これは高校でも大学でも、社会人でもプロでも、そして、一般社会でも。冷静になって考える力が大事になってきます。相手はどんなことをしてくるのを顔を見て読む。風を読む。グラウンドは固いのかどうか。湿度はどうかなど。それこそ、野球は必要以上に頭を使わなくてはいけないです。それはサッカーなどの他競技でも同じ。ピッチ状態はどうか、風上だとクロスがゴールラインを割りやすい。そうだとすると、どうやってクロスボールを中央へ供給するかなど。いろいろ考えられます。
写真:赤羽スポーツの森(所謂赤スポ)
写真:大井埠頭第二球技場。この2つをもってしても、気候・ピッチが同じではないことに留意。
それを考える力を養うべきではないのか、と。データはあくまでも過去の「事例」と私は先述のツイートで言っているが、まさにその通りです。同じ天候・心理状態・グラウンド状態は二度とない。二度内からこそ、データの信用性は完全ではなくなります。あくまでも「保険レベル」になるのはお判りでしょう。技術はともかく、プレー結果はほぼ「事例」です。それを逆に活用するのは難しいことではないでしょうか。プロや大学、社会人のカテゴリならできる話ですが、高校生のような技術が安定的に出しにくいカテゴリではなかなかそうなりにくい、というのは私が繰り返し話していることです。
つまり、データよりも「読む力」の醸成。これがこれからのスポーツ指導において一番大事なことではないでしょうか。私はこう思います。
ということで、今回はスポーツのデータ論について話しました。大変長文となってしまいましたが、読んでいただきましてありがとうございました。それでは。